【完全仮想化】Rakuten UN-LIMITの将来性について

4月 19, 2020Rakuten UN-LIMIT,楽天モバイル

始まりは2018年

楽天は、2018年1月、総務省に新たな電波の割り当てを申請しました。

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクグループの3社で寡占していた携帯電話事業に、名乗りを上げたのです。

2025年までに最大2500億円を調達し、基地局などを整備するという大規模な新規事業として発表がありました。

ただし当時から、その実現性には賛否両論がありました。

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楽天は、このような不安もある中、無事に2018年4月に1.7GHz帯の周波数割り当てを受けたのでした。

その背景には、総務省の「日本は携帯電話料金が高い。競争が激化すれば、市場原理が働いてサービスの向上と料金の低下が推し進められるのではないか。」という期待が込められていました。

暗雲立ち込める正式サービス開始

楽天モバイルは、2014年からMVNOとして、NTTドコモ等の回線を借りた格安モバイル事業を運営しています。

楽天モバイルMVNOの契約回線数は、2019年10月15日の資料によると220万を超えています。

楽天モバイルには、こうした実績も踏まえて、早期のサービス開始が期待されていました。

しかし、楽天モバイルは、2019年に、3度にわたる行政指導を総務省から受けることになります。

本日、総務省は、楽天モバイル株式会社(代表取締役社長 山田 善久)に対し、第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局整備の確実な実施及びサービスの安定的な提供の確保等に向けた取組に関して、文書により指導を行いました。

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000391.html

そして、すったもんだの上、2019年10月に開始したのは正式サービスではなく、「無料サポーター募集」というベータテスターの募集だったのでした。

これには、世論も炎上し、正式サービスを始めることのできない楽天モバイルに厳しい世論の目が向けられることになったのでした。

なぜサービス開始に苦戦?完全仮想化とは。

楽天モバイルは「壮大な実証実験」ともいわれている「ネットワークの完全仮想化」を実現するために開発を進めている。

そのために米国T-MOBILEやインドの携帯電話事業会社の副社長を務めた経歴で知られるタレック・アミン氏を引き抜いてきたのです。

楽天が引き抜いたタレック・アミン氏は、非常に優秀な人物で、楽天のネット枠完全仮想化の中心人物であり、下記のように、世界では大注目をされています。

日本では全く話題に上らなかったが、楽天モバイルのCTO(最高技術責任者)を務めるタレック・アミン氏が米通信業界向けの専門メディア「Fierce Wireless」で、2019年の無線技術における「最も強力(パワフル)な人物」に選ばれた。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00687/121600022/

楽天はなぜこうまでして難しい技術に挑むのでしょうか。

ネットワークの専門家ではないので、技術の難しいことはわかりません。

でも、逆から考えてみるとよくわかります。

ネットワークの完全仮想化を使わずに参入したらどうなるのでしょうか?ということです。

携帯電話業界のトップであるNTTドコモは、なんと毎年5000億円以上の設備投資をしています。

KDDI(au)やSoftbankも3000億円以上は設備投資をしています。

https://www.mca-mbiz.jp/news/2019/10/snapshot-191018-1.html

「楽天は、2025年までに最大2500億円を調達し、基地局などを整備する」と最初に書きましたが、毎年5000億円設備投資をしているNTTドコモに追いつくでしょうか?勝てるでしょうか?難しいでしょう。

そして、この設備投資の巨額さが、日本の高い携帯電話料金につながっているのです。

つまり、楽天が毎年3000億~5000億円設備投資をして、NTTドコモに追いついたとしても、総務省が期待している携帯電話料金の低額化にはつながらないわけです。

楽天は一から全国ネットワークを建設する新参者として、先駆者たちに勝てる見込みが立ったから携帯電話事業に参入したとも言えるでしょう。

その見込みの答えが「ネットワークの完全仮想化」だったわけです。

難しいことはわかりませんので、色々調べた結果を一言で説明すると

「高級専用機械より、量産汎用機械のほうがメッチャ安いから、量産汎用機械で全部作っちゃえ!」

ということだと思います。

これで、携帯電話料金が安くなるなら、全力で応援しますよね!

4月8日に始まったRakuten UN-LIMITの将来性

楽天モバイルが、2019年10月に5000名から始めた楽天モバイルMNOでしたが、ついに4月8日からRakuten UN-LIMITとして開始しています。

5000人のベータテスターから始まって、300万人までは1年間無料にまでサービスは進歩しました。

5000人→300万人ですから、楽天モバイルのネットワーク完全仮想化は進んでいるとみていいんじゃないでしょうか。

細かい料金プランなどは別記事で紹介することとします。

ただ、楽天が新参者として投じた、携帯電話料金を下げるため技術的な一石は、これから大きく波紋を広げるのではないでしょうか。

私は挑戦者である楽天モバイルを応援しています!!

最後までご覧いただきありがとうござましたm(__)m


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